【ととけん】2023年10月問題
Q1. 干物や塩焼きとして親しまれ“ の焼き食い一升飯”といわれるほど、焼き魚のおいしさには定評があります。料理店では、皮をあぶった刺身のおいしさに人気が高まっているとか。口が大きいことからその名がついたといわれる、下線部にはいる魚を選びなさい。[2022年(第13回)3級(初級)から]
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【解答】①カマス
【解説】単にカマスと言うことが多いが、市場で本カマスと呼ばれるアカカマス(標準和名)や、ミズカマスと呼ばれるヤマトカマス(同)などが食用されている。叺(かます)」とは、わらで編んだむしろで二つ折りにして、大きくあいてた口を縄で結ぶ袋でコメや肥料などを入れるもの。この袋のように口が大きいからカマスと名づけられたとされる。“カマスの焼き食い一升飯”ということばは、カマスを焼くとごはんがいくらでも食べられるほどおいしいということをあらわしている。身に水分が多いので干物や塩焼きで親しまれているが、流通事情が良くなった現在では刺身での人気も高まっている。
Q2. 知っているのに知らないふりをして初心らしくふるまう、女性に対して使われることの多い言葉を選びなさい。[2022年(第13回)2級(中級)から]
①磯の笠子は口ばかり
②かまとと
③さよりのような人
④白魚のような人
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【解答】②かまとと
【解説】かまぼこが魚からできていることを、知らない子どもたちもいるという。 “かまとと”の「かま」は蒲鉾、「とと」はご存じ魚のこと。蒲鉾が魚のすり身から作られることを知らないふりして、「かまぼこはととからできているの?」と、わざとらしく聞いたことから生まれた言葉。実はよく知っていながら知らないふりをして、上品ぶったりうぶらしくふるまう女性に対して用いられることが多い。現代でも通じる言葉だが、“ぶりっ子”といったほうがピンとくるかも。
①磯の笠子は口ばかりは、冬から春が旬でひきしまった白身はとてもおいしいカサゴの口も頭も大きいわりに身が少ないことから、口先ばかりで実行のともなわない人を表す。③さよりのような人とは、外見は美しいのに、腹黒い女性をいう。見た目は“海の貴婦人”の名にふさわしい姿のサヨリ。 ところが内臓を取ったあとの腹の内壁に黒い膜が残るところから。④白魚のような人というより、ほっそりとして透きとおった姿かたちのシラウオの美しさは“白魚のような指”と女性の指にも例えられる。
Q3. すし屋が立ち並ぶ宮城県の塩釜市。ここに揚がる、生メバチの極上品「三陸塩竈ひがしもの」を味わうベストシーズンを選びなさい。[2022年(第13回)1級(初級)から]
①1~3月
②4~6月
③7~9月
④10~12月
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【解答】④10~12月
【解説】仙台から電車で30分。宮城県の塩釜は生マグロの水揚げで有名な港町だ。マグロのまち・塩釜で、今最も注目されているのが「ひがしもの」と呼ばれるメバチマグロだ。昔から秋に三陸沖で獲れたメバチがおいしいことが知られていた。クロマグロに引けを取らないおいしさを広く知ってもらおうとブランド化が進み、プロの目利きが厳選して極上と認定したメバチが「三陸塩竈ひがしもの」だ。9月半ばから年末いっぱいまでのシーズンを通してひがしものと認められるのは全体の数%程度しかなく、とても希少だ。日本一の寿司店密集地帯といわれる塩釜市内でも消費されるのは2割もなく、多くは仙台や首都圏へと送られるそうだ。今年(2023年)は9月14日に初出荷された。
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